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「大学以外でも基幹病院に認定を」、全自病

レポート 2016年11月23日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国自治体病院協議会は11月22日、日本専門医機構で現在検討されている「専門医制度整備指針」改訂案について「今までの議論やいったん立ち止まって再検討するに至った最大の要因である地域の医師偏在に全く応えていない」と指摘する内容の声明を公表した(資料は、全自病のホームページ)。各基本領域の基幹施設の基準は、大学病院のみ認定されるような基準とすることなく、都道府県別に、大学病院以外の医療機関も含め複数の基幹施設が認定される基準とするよう変更を求めている。 「専門医制度整備指針」の改訂案は、11月18日の日本専門医機構の理事会で議論されたが、一般には公開されていない。理事会後の記者会見で、同機構は、基幹病院と連携して専門医研修に取り組む施設の要件を緩和するなど、地域医療への配慮を念頭に置いた改訂を進めているとし、年内に指針を取りまとめる予定と説明(『新専門医「整備指針」、地域医療に配慮し12月に改訂』を参照)。 全自病の会長を務める全自病会長の邉見公雄氏は、日本専門医機構の理事でもある。11月18日の理事会には、日本医師会から7項目から成る「要望書」が提出された。全自病の声明は同要望を「全面的...