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告発から9日目の受理、「異例に早い」と担当弁護士

レポート 2016年11月26日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

奈良県の山本病院に勤務していた男性医師(当時54歳)が、勾留中に死亡した事件で、岩手医科大学法医学講座教授の出羽厚二氏が、奈良県警察本部に提出した特別公務員暴行陵虐致死容疑の告発状が11月24日受理された(『勾留中の男性医師死亡、法医が刑事告発したわけ』を参照)。 出羽氏の代理人弁護士を務める小泉哲二氏は11月25日、m3.comの取材に対し、「告発状は受理されると想定していたが、こんなに早いとは思っていなかった。告発しても半年くらい放置されることもあるが、今回は11月15日の提出から9日目の受理で異例に早い。メディアに取り上げられたこともあり、奈良県警としては、きちんと対応をしないと、批判の声が上がると考えたのではないか」と答えた。 その上で、「正式な刑事裁判になると、私は自信を持っている」と小泉弁護士は話す。「奈良検察庁に送致後、不起訴になっても、我々は検察審査会に審査を求める予定だ。検察審査会は一般国民から構成される。関係書類を見たら、起訴相当と議決するだろう」。検察官は起訴相当となった場合に、起訴か不起訴かを改めて判断しなければいけない。不起訴となっても、検察審査会が改めて起訴...