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専門医の取得希望92.6%、2016年度研修医調査

レポート 2016年11月26日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は、11月24日の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・東京大学名誉教授)で、「2016年臨床研修修了者アンケート調査結果概要(中間報告)」を公表、臨床研修修了後のキャリアパスに関する設問では、専門医取得の希望は92.6%に上ることが明らかになった。一方、医学博士の取得希望は41.5%にとどまり、若手医師の専門医志向が改めて確認された(資料は、厚労省のホームページ)。 大学医局の入局予定は、全体では74.2%と7割を超える。ただし、臨床研修実施場所で見ると差があり、大学病院で研修した医師は88.7%と高い一方、臨床研修病院で研修した医師は63.6%にとどまる。 勤務希望地と、医学部所在地もしくは臨床研修地との関係を見ると、臨床研修地の方が、その後の勤務地を左右することが分かる。「臨床研修地と希望勤務地が同一都道府県」の医師は74.9%と高いが、「医学部所在地と希望勤務地が同一都道府県」の医師は51.8%と半数だ。医師の地域偏在解消には、研修医がどこで臨床研修を行うかが、言い換えれば、制度としては都道府県別などの研修医の定員設定、臨床研修病院側としては魅力のあ...