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「乳腺外科医のプライドかけて無罪主張」、柳原病院事件初公判

レポート 2016年11月30日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

東京都足立区の柳原病院で自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた男性外科医の初公判が11月30日、東京地裁(大川隆男裁判官)で開かれた。男性外科医は罪状認否で「私はやっておりません。乳腺外科医のプライドにかけて無罪を主張します」と訴えた。男性外科医は、依然勾留されており、8月25日の逮捕以来、勾留は約3カ月に及ぶ。 「失業や報道に伴う被害で家族が生活苦」 男性外科医は罪状認否で、時折声を詰まらせながら「私はやっておりません。医師として、私は、右乳腺腫瘍切除術を適切に行い、術後の診察をしっかり行い、何の落ち度もありません。現に乳房の変形もなく、術創もそれほど大きくなく、目立たないものと考えています。乳腺外科医のプライドにかけて無罪を主張します」と述べるとともに、事件後、失業や報道に伴う被害で家族が生活苦に陥っていると訴えた。 起訴事実は5月10日午後2時55分から午後3時12分までの間、病院の病室内において、手術後で抗拒不能状態にあり、ベッドに横たわる女性患者に対して、診察の一環として誤信させ、着衣をめくって左乳房を露出させた上で、その左乳首を...