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「異例かつ非礼」「異常事態」、医師需給推計の進め方に疑義

レポート 2016年12月8日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省が12月8日の社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)に対し、「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」の検討状況を説明したところ、「異例かつ非礼」「異常事態」など、医師需給推計の議論の進め方や、厚労省が現在実施中の「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」(以下、医師勤務実態調査)の内容について異論が続出した。 厚労省の「医療従事者の需給に関する検討会」に設置された「医師需給分科会」は、2015年12月のスタート当初、2016年末までに、医師需給推計や医師の地域・診療科偏在対策を議論する予定だった。しかし、今年10月に塩崎恭久厚労相の意向で、ビジョン検討会がスタートしたために、議論がストップ。厚労省は、医師勤務実態調査を踏まえ、ビジョン検討会が2017年2、3月頃に取りまとめを行い、その後に「医師需給分科会」の議論を再開するスケジュールに変更した。 批判の口火を切ったのは、東京大学政策ビジョン研究センター特任教授の尾形裕也氏。「医療従事者の需給に関する検討会」の構成員や、その下部組織の「看護職員需給分科会」の座長を務める立...