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薬価の毎年改定、勤務医は「賛成」、開業医は「反対」

レポート 2016年12月16日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府レベルで薬価制度改革論議が進む中、m3.com意識調査「現実味帯びる薬価の毎年改定、賛成?反対?」を聞いたところ、開業医と薬剤師では意見が一致し、「全医薬品の毎年改定」には反対意見が多かったものの、勤務医では賛成意見が多く、意見が分かれる結果となった。 医療経済的には、薬価は市場実勢価格に近付けるのが妥当。しかし、薬価改定に当たって実施される薬価調査自体にコストがかかる上、医療機関や薬局にはレセプト等のシステムの更新や在庫管理の手間が生じる。医療経済的側面と経営面のどちらの視点をより重視したか、つまり立場の相違が回答結果の違いにつながったと言える。 (回答総数は1639人、開業医:327人、勤務医:885人、薬剤師:346人) ◆全ての調査結果はこちら⇒現実味帯びる薬価の毎年改定、賛成?反対? 今回の議論は、効能効果の追加で市場規模が拡大したオプジーボ(一般名ニボルブマブ)の薬価引き下げ問題に端を発している。「薬価の毎年改定」は、「全医薬品」と「効能効果が追加された薬など一部のみ」では、意味が異なることから、本調査でも分けて分析。 「薬価の毎年改定」について、開業医では「反対」37...