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無意識の恐れは実現する【連載小説「朔風」17回】

火曜日、金曜日に更新

2016年12月27日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]腹腔鏡による手術は大学病院などでは一般的になりつつあるが、従来の開腹手術とは手技が全く異なる。腹部に小さな穴を開け、そこからカメラポートを挿入し、モニタでカメラが映し出す画像を覗き込みながら、剥離、切断、吻合といった基本的な操作を行う。通常の開腹手術に比べて侵襲性が少なくて、患者に負担をかけないのが大きな利点だが、直視下の手術でないため難易度はぐんと上がる。そのため多くの場合、各部位について専門化が起こる。胃は誰々先生、大腸は誰々先生、とそれぞれの受け持ちが分化して、手術に...

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