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乳腺外科医裁判、「期日間整理手続」に移行

レポート 2017年1月8日 (日)  高橋直純(m3.com編集部)

東京都足立区の柳原病院で自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴された男性外科医に対する東京地裁での公判は長期化の様相を呈してきた。検察側の証拠開示が不十分などとして、裁判所(大川隆男裁判官)は「期日間整理手続」を行うことを決めた。 2016年12月26日に開かれた裁判所、弁護側、検察側による任意の3者協議では、検察側の証拠開示が依然として不十分などの理由で、「期日間整理手続」が行われることが決まった。これは、初公判後に事件の争点及び証拠の整理を行う必要があると判断された時に実施される手続。双方の証拠を開示する必要があり、弁護側も、女性の胸から検出されたとする唾液が会話で付着する可能性があるかなどを検証する方針であることから、手続完了まで長期化する可能性もある。 11月30日の初公判(『「乳腺外科医のプライドかけて無罪主張」、柳原病院事件初公判』を参照)では、検察側の証拠開示が直前であったことなどから、ほとんどの証拠が不同意、保留となった。 男性医師は12月7日に保釈されている(『男性外科医が保釈、勾留105日』を参照)。弁護人の上野格氏に...