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「効能追加で薬価検討」こそ抜本改革、中川日医副会長

レポート 2017年1月11日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会薬価専門部会(部会長:西村万里子・明治学院大学法学部教授)は1月11日、効能追加等に伴い市場が拡大した医薬品の薬価の在り方について議論、診療側と支払側の双方の委員から、厳しい対応を求める声が相次いだ。 日本医師会副会長の中川俊男氏は、効能追加された時点でそのまま保険適用される現行制度を問題視、「中医協で最終的に効能追加を承認する仕組みにすべきではないか。これこそが、薬価制度の抜本改革ではないか」などと述べ、市場拡大が予想される場合に事後的に対応するのではなく、効能追加の時点で薬価を検討する仕組みを提案。厚労省の検討課題には、この案は含まれていなかった。中川氏は、「保険局に来てからの課題のみを挙げている。以前から保険局と、(薬事承認を担当する)医薬・生活衛生局と連携すべきと指摘してきた」とも指摘し、従来の枠組みに捉われない対応を求めた。 全国健康保険協会理事の吉森俊和氏は、「現行の市場拡大再算定等のルールとは違う、全く新しい方法を設定するよりは、現行の在り方を踏まえ、薬価算定方法の見直しも含めて、一体的に総合的に議論する方がいい」と述べ、現行の市場拡大再算定の対象品...