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元女子医大医師2人を提訴、1億5000万円請求 - 貞友義典・遺族代理人弁護士に聞く

インタビュー 2017年1月14日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

小児の人工呼吸器管理時の鎮静には禁忌のプロポフォール投与後、2014年2月に2歳10カ月の男児が死亡した「東京女子医大事件」。同大学病院は、医療安全管理体制などが問題視され、2015年6月から特定機能病院の承認が取り消されたままだ(『「女子医大の特定機能病院の承認取消、通過点にすぎず」』を参照)。 まだ事件は終結しておらず、2016年12月28日、男児の両親は、手術を担当した元女子医大病院の耳鼻咽喉科医2人を相手に、1億5000万円の損害賠償を求めて提訴した。この時期に提訴した理由と目的について、代理人を務める弁護士、貞友義典氏にお聞きした(2017年1月13日にインタビュー)。近くプロポフォール投与および術後管理を担当した当時の女子医大麻酔科医らも民事提訴する予定だという。 ――男児は頸部嚢胞性リンパ管腫で、2014年2月18日に女子医大病院の耳鼻咽喉科医が硬化療法を行った後、中央ICUで麻酔科医が中心となり術後管理を行い、その際にプロポフォールが投与されています。術後3日目の2月21日に死亡されました。今回、民事提訴は、女子医大病院ではなく、耳鼻咽喉科医2人を提訴した理由をお教えく...