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「家庭医にかかる安心感」で患者増-草場鉄周・北海道家庭医療学センター長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2017年1月27日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

日本における家庭医療、総合診療の実践、人材育成をリードする北海道家庭医療学センターが2016年に開設20周年を迎えた。これまでに45人の家庭医療学専門医を養成する一方で、センターが運営する診療所は2017年4月には9カ所に拡大するなど着実に経営基盤を固めていっている。センターの現状と、21年目の展望を理事長の草場鉄周氏に聞いた(2017年1月16日にインタビュー。計3回の連載)。 草場氏の経歴やセンターの歩みについては「私の医歴書◆草場鉄周氏(北海道家庭医療学センター)」を参照。 ――現在のセンターの経営状況についてお尋ねします。 僕らは公的な機関ではなく医療法人であり、独立採算でやらなくてはいけません。現在は8カ所の診療所の運営に携わっており、直営で経営している診療所4カ所と、医師を出向させている診療所4カ所、さらに病院1カ所があります。直営の施設は十分な黒字を出しており、北海道家庭医療学センターの経営を牽引するパワーを持っています。 一例を挙げると、室蘭市の本輪西ファミリークリニックは開設して18年目、私たちが直接経営するようになって9年目ですが、患者数は少しずつですが持続的に伸び...