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“安い物求める”薬局の姿勢を問題視、鈴木・日医常任理事

レポート 2017年1月26日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の鈴木邦彦常任理事は1月25日の定例記者会見で、C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が薬局チェーンで見つかった問題を受けて、「(報道では)少しでも安い物ということで手を出したと聞いているが、人の命に関わるものでそういう対応を取るべきではない」として薬局チェーンの姿勢を疑問視した。 鈴木氏は偽造薬については世界的に問題になっているとし、過去にも米国研究製薬工業協会(PhRMA)と共同シンポジウムを開催するなどしてきたが、「問題が生じるとしたらインターネット通販などだと思っていたが、流通過程での偽造薬判明は初めてで大変驚いている」と見解を示した。その上で、「今回問題となった薬剤師、薬局だけでなく、全ての医療関係者が偽造医薬品の脅威に対して、迅速かつ強力に対応する必要がある。厚生労働省は見直すべき点は見直し、偽造医薬品に関わった者への罰則を強化すべき」と訴えた。 また、個人的見解と断った上で、「むき出しで、添付文書も入っていない医薬品を買ってしまうことが問題。医師であれば、疑って購入しないという判断をすると思うが、その辺りの薬局の認識が違ったのかと思う」と述べた。 同日の記者会見で...