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「いい先生からいなくなっちゃいますね」【連載小説「朔風」第27回】

火曜日、金曜日に更新

2017年1月31日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]【10】「……本当にもう、皆いなくなっちゃうんですね」大島結美は2DKの職員宿舎から“引っ越しパック”の業者が、あっという間に飯島の荷物を運び出すのを見て、そうつぶやいた。机、本棚、たぶん中身はほとんどが医学書で占められているダンボール20箱ほどの本。衣類と箪笥、セミダブルのベッドにテーブル、食器棚。大型液晶テレビ、オーディオ・セットその他の電化製品。それに加えて、どういう訳か中型のワイン冷蔵庫とそこにびっしり収納されていた60、70本はある赤ワイン……。飯島の持ち物は多い...

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