ハーボニー偽造薬、中身はビタミン剤や漢方剤と判明、厚労省調査
レポート
2017年2月2日 (木)
高橋直純(m3.com編集部)
厚生労働省は2月1日、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品の流通ルートについて、同日まで判明した状況を公表した。これまでに見つかった偽造品は15ボトルで、少なくとも計9社の卸売販売業者を介したことが判明している。錠剤の入ったボトルは正規品のもので、市販されているビタミン剤や漢方薬が入ったものや別のC型肝炎治療薬「ソバルディ」や、本物のハーボニーが混在するものもあったことが分かった(資料は、厚労省のホームページ)。 これまでに偽造品は関西メディコ系列の3薬局で計5ボトル、東京都内の卸売販売業者で計10ボトルが発見されている。厚労省は偽造品の流通ルートをほぼ特定しており、計9社の卸売販売業者を介していたことが分かった。大元は都内の卸売業者が個人から仕入れたとみられ、警視庁も捜査に乗り出している。 厚労省資料より引用 奈良県内の関西メディコ系列の3薬局で発見された偽造品5ボトルについて、国立医薬品食品衛生研究所とギリアド・サイエンシズ米国本社およびその外部試験機関が分析した。その結果、(1) まだら模様の薄い黄色の錠剤については、複数のビタミン類を含有する錠剤、(2) 薄い紫色の錠剤に...
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