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人生を降りたようで、プライドが高いあの態度【連載小説「朔風」第29回】

火曜日、金曜日に更新

2017年2月7日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]健太朗は頷いた。大島結美の言い方は一方的に聞こえもするが、彼には当たっているように思われた。実を言えば彼の抱く曽田院長に対するイメージも、彼女のものと非常に似たところがあったからだ。“君臨すれども統治せず”という言葉があるが、曽田院長の態度にはそんな、どこかの王様のような、鷹揚と言えば聞こえがいいが、はっきりと無責任なところがあった。というのも曽田は彼に与えられていたトップとしての地位を意識しながらも、何らリーダーとしての采配を振るわない。要は赤字という現状をただ追認するだ...

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