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2例目の患者申出療養、阪大の植込み型補助人工心臓

レポート 2017年2月7日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の患者申出療養評価会議(座長:福井次矢・聖路加国際病院院長)は、2月6日の第4回会議で、患者申出療養の2例目を承認した。大阪大学医学部附属病院が行う、心臓移植を前提としない「耳介後部コネクターを用いた植込み型補助人工心臓による療法」(以下、本療養)で、適応は、心臓移植の適応になると判断される重症心疾患患者であるものの、心機能以外の理由により、心臓移植の基準を満たさない患者。1月23日に申請があり、6週間以内に告示する予定(資料は、厚労省のホームページ)。 植込み後6カ月後の安全性評価が目的であり、研究期間は5年間、登録症例数は6例。患者申出療養に係る患者負担(全額)は1613万7000円(機器や植込み手術などの初期費用)で、入院費など保険給付される費用は982万7000円(うち患者負担は3割などの定率負担、高額療養費制度が適用されるため、実際の負担額はこれより少ない)。 心臓移植を前提としない植込み型人工補助心臓の使用は、DT(Destination Therapy)と呼ばれ、海外では普及しているが、日本は保険適用されておらず、体外循環型補助人工心臓が用いられる。植込み型の方...