1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医療職から全職種の「働き方改革」に発展 - 自見はなこ・参院議員に聞く◆Vol.2

医療職から全職種の「働き方改革」に発展 - 自見はなこ・参院議員に聞く◆Vol.2

インタビュー 2017年2月15日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――では次に、「女性医療職エンパワーメント推進議員連盟」についてお伺いします。発足の一番の目的は何でしょうか、いつ頃から検討を始め、どのように具体化されたのか、その辺りの経緯も含めてお教えください。 私は日本医師連盟の参与という立場を、2016年7月の参院選の約1年半前の2014年11月にいただきました。年が明けて2015年には日本医師会の男女共同参画委員会の委員になり、その頃から問題意識を深めました。 議論の中で、繰り返し挙がるのは、女性就業率の「M字カーブ」の問題。出産や育児を機に、離職する。医療職の復職率は一般の女性よりは高いものの、それでも一時期働けない時期があったり、復職しない方もいます。こうした過程でキャリアを中断するなど、多くの女性が苦しんでいます。最大の課題は、離職させないこと。これは女性に限らない問題で、男性も育児を担ったり、また介護の問題にも直面するでしょう。だから「男女共同参画」なのです。もっとも、これらの問題は、以前からだいたい分かっていることです。 「働き方改革が難しいとされる医療職で、改革が実現できれば、他の職種でも改革は可能になると考えている」(自見はなこ...