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「人を大切に」で好循環、経営にも寄与 - 自見はなこ・参院議員に聞く◆Vol.3

インタビュー 2017年2月22日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「女性医療職エンパワメント」と言っても、その活動の幅は非常に広いと思います。 はい。設立総会では、最後に挨拶で、会長代行の福島みずほ先生(社民党参議院議員)が、別姓の話をされていました。プロフェッショナリティーを追求する上で、職業上の別姓を選択肢として認めていく方向での検討が必要です。 「人を大切にし、勤務環境を改善すれば、より良い人材が集まるという好循環が生まれてくる」と語る、自見はなこ氏。 ――例えば、論文を書く際に、結婚して姓を変えると、旧姓時代の論文が業績として認めてもらうのに、苦労するケースもあると聞きます。 その点は問題です。日常診療でも、カルテや処方せんなどの保険医の表記や、公式な文書は原則、旧姓使用が認められていないことが多い。結婚あるいは離婚して、姓を変えた場合、自分の患者さんに姓が変わったというプライベートなことまで伝えなければいけないのでしょうか。選択肢として、旧姓使用のままでも、キャリアに支障が生じない仕組みにしてほしいのです。 議連の設立総会では、日本医科大学特任教授の海原純子先生に、「女性医療職の労働と健康について」というテーマでご講演いただきました。先...