1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医師の「時間」と「場所」を拘束 - 自見はなこ・参院議員に聞く◆Vol.4

医師の「時間」と「場所」を拘束 - 自見はなこ・参院議員に聞く◆Vol.4

インタビュー 2017年3月1日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――最後に、医師の関心が高い専門医制度について改めてお伺いします。先ほど、医師の生涯教育全般を考えるべきなのに、新専門医制度ばかりに焦点が当たっていることを問題視されていました。 2017年度から開始予定だった新専門医制度は、問題のある仕組みだと思っていました。「研修カリキュラム制」ではなく、柔軟性に乏しい「研修プログラム制」を採用していたことが最大の問題です。「研修プログラム制」では、医師が「時間」と「場所」を限りなく拘束されます。昨年秋から全体の1割でもいいから、「研修カリキュラム制」を認めてほしいと、日本専門医機構の吉村博邦理事長にも再三お願いしていました。 今までのように、経験すべき症例などを条件とする「研修カリキュラム制」であっても、問題がなかったと私は思っています。「研修プログラム制」では、研修施設まで限定されてしまいます。 これは特に女性医師にとって、非常に研修しにくい体制です。柔軟性に欠け、融通が利きにくい。家庭の事情で研修が中断されることが少ない男性目線で、制度が主に設計されたのではないでしょうか。 また「研修プログラム制」では、私のように、まず内科認定医を取得して、...