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「証拠開示巡る攻防続く」、乳腺外科医裁判

レポート 2017年2月10日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

東京都足立区の柳原病院で自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴された男性外科医に対する東京地裁での公判で、2月6日、第1回の期日間整理手続が行われた。検察側は約500点の証拠一覧を提出したが、そのうち証拠開示されたのは半数程度にとどまり、弁護側は「依然として出し渋っており、十分ではない」として、さらなる開示を求めた。 期日間整理手続は、初公判後に事件の争点および証拠の整理を行う必要があると判断された時に実施される。今回の事案では検察側の証拠開示が不十分などの理由で決まった(『乳腺外科医裁判、「期日間整理手続」に移行』を参照)。弁護団は依然として検察側の証拠開示は十分でないとし、被害者の胸に付着したとされる男性外科医の唾液をDNA鑑定する様子や反応を写した写真などを開示するよう要求したという。 並行して弁護側による検証も進んでいる。弁護人の上野格氏は「証拠開示を巡る攻防が続いている」として、公判再開の見通しは立っていないという。...