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私たちを囲む戦況は非常に好ましくない【連載小説「朔風」第32回】

火曜日、金曜日に更新

2017年2月17日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]大迫佳彦院長は就任したその日から、バトラー病院のために精力的に働きはじめた。彼がまず行ったのは8科目残った診療科目の医師たちをバトラー病院に繋ぎとめることだった。内科、循環器科、小児科、外科、整形外科、耳鼻咽喉科、放射線科、リハビリテーション科。これらの、かろうじてまだ機能している診療科をなんとしても潰さない。新院長の決意と引き留め工作は徹底的だった。就任当日の夕べ、とりあえず残った科目の部長をはじめとして医師を出来るだけ集めて、一席、自腹を切った宴を張った。そして医師たち...

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