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術後管理を問題視、麻酔科医ら4人を提訴

レポート 2017年2月14日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

小児の人工呼吸器管理時の鎮静には禁忌のプロポフォール投与後、2014年2月に2歳10カ月の男児が死亡した「東京女子医大事件」で、男児の両親は2月14日、女子医大病院の中央集中治療部に当時所属していた麻酔科医3人と看護師1人の計4人に、合計1億8000万円の損害賠償を求めて、東京地裁に提訴した。同事件では、主治医の耳鼻咽喉科医2人に対しても、2016年12月28日に同地裁に提訴していた(『元女子医大医師2人を提訴、1億5000万円請求 – 貞友義典・遺族代理人弁護士に聞く』を参照)。 代理人を務める弁護士、貞友義典氏は、提訴を分けた理由について、問題視する行為の違いを挙げる。「耳鼻咽喉科医には、主治医としての責任がある。一方、中央集中治療部の医師らは、プロポフォール投与および術後管理についての責任を有する。争点を明確に分けて、審理を進めていくのが目的」(貞友弁護士)。また被告となる医師らの人数が多いと、日程調整が難しくなり、裁判が長期化する懸念もあり、提訴を分けた理由だという。裁判は別々に進める予定だが、同じ事件だけに審理は相互に影響し合う可能性はある。 訴状では、(1)術後管理のプロポ...