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「長期処方が増加」診療所の35.5%、問題事例も

レポート 2017年2月16日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会の「かかりつけ医機能と在宅医療についての診療所調査」の結果、約1年前と比較して長期処方(30日超)の患者が「増えた」と回答した診療所は35.5%だった一方、「減った」診療所は6.9%であり、長期処方が増加している実態が明らかになった(資料は、日医のホームページ)。 過去約1年で遭遇した長期処方が原因として考えられる事例として、「患者が薬をなくしてしまい、次回予約よりも前に再診」「大病院で3カ月投与(降圧剤)されて、低血圧になった」などが挙がり、調査の総括として、「長期処方には問題もある。患者の理解も得て、是正していく必要があるのではないか」と指摘。 院外処方の際の「一般名処方加算」の算定診療所は、「加算1」と「加算2」で計69.8%に上り、一般名処方が普及している実態が分かった。同加算を算定していない診療所にその理由を聞いた質問では、「薬局や薬剤師の対応が不安」などの回答は減少、一方で後発医薬品の「品質」と「効果」の問題を挙げたのは、55.1%、51.3%といずれも5割を超えた。 調査は、日医会員のうち、診療所開設者または法人の代表者を兼ねる医師から20分の1を無作為抽出した...