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大学医局に属さず、勤務先を選択 - 大阪赤十字病院・坂本晴子氏◆Vol.1

スペシャル企画 2017年2月26日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

昨今の過労死問題などを受け、「働き方改革」が時代を映すキーワードになっている。医療界も例外ではない。折しも、厚生労働省は2016年秋、「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」を設置、今後の医療改革を見据えた医療の将来像についての議論が進行中だ。「働き方改革」は、医師のキャリア形成にも関係し、相互に関連する問題でもある。 本シリーズでは、さまざまな立場の医師にインタビューを実施、各医師のキャリアを辿りつつ、「働き方改革」への提言をまとめていく。 初回にご登場いただくのは、この1月の同ビジョン検討会でプレゼンテーションした、大阪赤十字病院新生児・未熟児科副部長の坂本晴子氏(2017年2月1日にインタビュー。計5回の連載)。 ――まず小児科・新生児科医を目指したきっかけや時期をお教えください。 坂本晴子氏 「医学の中では内科が王道」と考えていましたが、医学部の臨床実習で小児科研修に行った際に、重症の子どもであっても、皆が笑顔で「生きる力」を目の当たりにしたのが、小児科を目指したきっかけです。子どもたちを相手にする小児科なら、一生続けられると思ったのです。命が誕生す...