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女性の労働力は男性の0.8、「悲しかった」 - 大阪赤十字病院・坂本晴子氏◆Vol.5

スペシャル企画 2017年3月19日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――以上の内容を、坂本先生が1月16日の厚労省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」で発表された際、どんな意見や質問などがあったのでしょうか。 医師の多様な働き方を認めるのは、経営者にとっては大変なことであり、何らかのインセンティブが必要、といった意見がありました。医療は診療報酬で誘導される側面が大きいですから、この辺りの評価はぜひ厚労省に検討していただきたいと思います。 私は他の先生方の発表も聞かせていただいたのですが、医師以外の職種への権限委譲も、話題になっていました。私の次に発表されたイギリスで家庭医をされている澤憲明先生が、その重要性を指摘されていました。 医師以外の職種でも可能なことをやってもらうと、本当に助かることは私自身、実感しています。当院では、医療クラークが導入され、医師の事務作業がとても楽になりました。また例えば、看護師が成人の点滴だけでなく、最近は小児についても徐々にやってくれるようになったり、病棟にも薬剤師が入るようになり、授乳中の患者さんと薬の関係を調べてくれるなど、ワークシェアリングが進みつつあります。 なお、本ビジョン検討会...