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「医師不足地域勤務が管理者要件」、反対多々

レポート 2017年2月21日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」(座長:渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)の2月20日の第11回会議で、構成員の地域医療機能推進機構理事長の尾身茂氏は、代表理事を務める「NPO法人全世代」の「医師の地理的偏在の解消に向けて(第二弾)」(案)を提案した。 しかし、委員からは「徴兵制ではないのか」といった意見が出るなど、同案に対する支持は得られず、本ビジョン検討会では、保険医療機関の管理者要件と関連付けるなど、強制力を伴う医師の地域偏在対策への抵抗感は根強いことが示唆された(資料は、 厚労省のホームページ)。 尾身氏は昨年、NPO法人全世代の「医師の地理的偏在、診療科偏在についての提案」を公表。保険医療機関の管理者と関連付けた医師不足対策案に対し、「強制配置という印象を与えかねない」などの批判があり、今回の再提案に至った(『医師不足地域での勤務」、保険医療機関の責任者の条件』、『「中間的な議論の整理」、12月22日に予定』などを参照)。 第二弾(案)では、医師不足地域での勤務を保険医療機関の管理者の条件とする案は、「議...