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医学教育と臨床研修、シームレス化進む

レポート 2017年2月23日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省の「モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会」(医学教育)と、厚生労働省の「医師臨床研修制度の到達目標・評価の在り方に関するワーキンググループ」の合同会議が2月22日に開催された。医学教育から臨床研修までをシームレスに実施する必要性はかねてから指摘されていたが、合同会議の開催は初めて。 「医学教育モデル・コア・カリキュラム」と臨床研修制度は、いずれも見直し時期を控えている。前者の「医師として求められる基本的な資質」、後者の「到達目標」の基本は一致しており、根本的な方針として医学教育から臨床研修まで一貫していることが確認された。両委員会・WGは、運営上では連携しつつ、検討を重ねていた。 「医学教育モデル・コア・カリキュラム」改訂版(最終案)はほぼ合意が得られ、3月24日の文科省内の連絡調整委員会で最終的に議論、その後に改訂版が公表される予定。各大学医学部・医科大学は、改訂版を基に、2017年度中にカリキュラム策定を行い、2018年度から運用する。一方、臨床研修制度については、ほぼ確定したのは「到達目標」部分であり、今後、方略・評価方法などを引き続き議論し、2020年...