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実臨床に即したリアルな良問が多数 -第111回医師国家試験総評 - 李権二・TECOM講師に聞く◆Vol.1

インタビュー 2017年2月24日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

2月11日から13日にかけて行われた第111回医師国家試験の合否は、3月17日に発表される。医学教育、そして医療体制が大きく変革する中で、医学生はどのような知識が求められているのか。エムスリーグループの医師国試対策予備校大手「TECOM(テコム)」講師の李権二氏による総評と近年の医学教育の動向を尋ねた。(2017年2月21日にインタビュー。計2回の連載)。 【情報開示】株式会社テコムは2016年8月からエムスリーグループに参加しております。 ――第111回試験はどのようなものだったでしょうか。 李権二氏 受験生に考えさせる良い問題が多かったです。医師国家試験は通常4年ごとにガイドライン(GL)が改定され、本来なら第111回は新しいGLとなりますが、第112回で大幅な改定が予定されており、異例の現行GLの5年目でした。第110回は今までの国試で最も難易度が高かったと我々は分析していますが、第111回もその傾向は変わらず、求められる知識が大量で、受験生は大変です。 一般問題で問われる知識が高度化したことと臨床問題の症例文が長いことから、形式・内容の両面で非常に重厚なものとなっています。一般...