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「カルテ通じて、今も指導」高野院長お別れの会

レポート 2017年2月27日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

2016年末に急逝した高野病院(福島県広野町)の前院長、高野英男氏(死亡時81歳)のお別れの会が2月26日、福島県いわき市で開かれた。会場に入りきらないほどの約700人の関係者が、高野氏が好きだったというカーネーションを献花した。高野氏の後任として院長を務める中山祐次郎氏は「カルテを通じて、先生が指導してくれている」と語った。 高野氏は1935年4月に現在の福島県南相馬市原町に眼科医の家庭に生まれた。当初は数学者を志し東北大学理学部に進学。塾講師などを経た後、福島県立医科大学に入り、1968年3月に卒業した。精神科を専門とし、大館市立総合病院、秋田県立中央病院、新田目病院、飯塚病院で勤務し、1978年6月からいわき開成病院病院長を経て、1980年9月に内科、精神科を持つ高野病院を開業した。2010年4月には特別養護老人ホーム花ぶさ苑を開設するなど、地域の医療、介護に貢献してきた。2011年の東日本大震災、および福島第一原子力発電所事故後も、搬送困難な患者の診療に当たるため病院に留まった。その後も、常勤医師1人という状況で療養病棟1棟65床、精神療養病棟1棟53床の計118床を診てきた。...