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「医師から看護師へ、業務移譲が必要」

レポート 2017年2月28日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」(座長:渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)の第12回会議が2月28日に開かれ、諸外国のタスクシフティングやタスクシフティングの事例などについてヒアリングしたほか、最終報告に向けた自由討議を行った(資料は、厚労省のホームページ)。 非公開で行われた会議後のブリーフィングで、厚労省医政局の担当者は、「今は、医師しかできない業務を、看護師など他の職種がやることについて、(最終報告に)書き込んでいく方向は否定されないだろう」と説明。第10回会議でも、同様のヒアリングが行われており、タスクシフティング等が最終報告書の柱の一つになる見通しだ(『医師の偏在対策と負担軽減、カギは「ワークシェア」』を参照)。 第12回会議では、最終報告のたたき台などは示されなかったが、2016年度末までに同ビジョン検討会の最終報告をまとめる方針には変わりはない。約10万人の医師を対象に実施した「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」の調査結果も、公表されなかった。回収率は15%前後で、データは集まったが、必要...