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「京都府立医大、創設以来の危機」、中川副学長

レポート 2017年3月2日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

京都府立医科大学副学長の中川正法氏は、3月2日の京都府議会予算特別委員会で、同大附属病院が暴力団組長の収監をめぐり、検察庁に虚偽診断書を提出したとされる問題で、「今回の事件は、本学創設以来の危機と言っても過言ではない。極めて深刻に受け止めている」と述べ、謝罪するとともに、学長の吉川敏一氏から、次期学長最終候補の辞退願が提出されたことを明らかにした。吉川学長は今年1月、この4月からの次期学長の最終候補者に決定、学長3期目に入る予定だった。「大学自らも調査をしっかりと進め、関係機関の捜査にも全面的に協力し、正すべきことを正し、損なわれた信頼回復に全力で取り組んでいく決意だ」(中川副学長)。 予算特別委員会は、指定暴力団山口組淡海一家の総長・高山義友希受刑者の虚偽診断書問題をめぐり、吉川学長らを参考人として招致した。しかし、吉川学長は健康上の理由から欠席し、代理の中川副学長のほか、京都府公立大学法人事務総長の中井敏宏氏、同事務局長の坂本修司氏、附属病院事務部長の荒田均氏の計4人が出席した。 中井事務総長は、京都府立医大や附属病院が、虚偽有印公文書作成同行使容疑で、京都府警の家宅捜索を受けたこ...