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東大の論文不正、元分生研教授ら4人「懲戒解雇相当」

レポート 2017年3月4日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京大学は3月3日、同大分子細胞生物学研究所の元教授、加藤茂明氏の研究室の論文不正問題で、加藤氏ら計4人を懲戒解雇相当、1人を諭旨解雇相当とすると発表した。2月17日付けで決定し通知した。5人はいずれも既に同大を退職しているため、「相当」扱いとなった(資料は、東大のホームページ)。 東大は、2014年12月26日に、加藤氏の研究室で33論文で捏造や改ざんなどの不正行為があり、計11人の不正行為を認定したとする最終調査報告を公表(『33の論文不正、元教授ら11人関与、東大分生研』を参照)。うち4人が「不正行為と認定した主たる教員」と認定され、加藤氏のほか、柳沢純氏(元助教授)、武山健一氏(元准教授)、北川浩史氏(元特任講師)が今回、懲戒解雇相当となった。最終調査報告で「筆頭著者で図の捏造・改ざんに関与した者」と認定、諭旨解雇相当とされたのは、高田伊知郎氏(元助教)。 今回の論文不正問題は、2014年1月に外部者からの論文不正疑いに関する申立書を受理したのが発端。東大は、1996年から2012年までの間に、加藤氏が責任著者となった論文、あるいは加藤氏の研究室のメンバーによる論文、計165本...