「安全、簡単、安価」、ネットで画像情報提供
レポート
2017年3月7日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
浜松医科大学医学部附属病院医療情報部教授の木村通男氏らは、日本IHE協会とともに、患者紹介時にCT画像などの画像情報や検査結果をインターネットで安全で簡便、かつ安価にやり取りできるシステム「netPDI」を開発、同病院で2016年10月から試験的に運用、この1月から本格稼働させた。 検査・画像情報は、CDやDVDに保存し、患者が紹介先に持参するやり方が一般的だが、2016年度診療報酬改定では、インターネットを介した電子的な情報提供を評価するため、診療情報提供料の「検査・画像情報提供加算」(退院患者200点、その他患者30点)と、情報を受け取る側の「電子的診療情報評価料」(30点)が新設された。「netPDI」はこれらの算定要件を満たす。 「netPDI」の概要(提供:木村氏) 「netPDI」を用いた患者紹介で、患者が受け取る「医療データお預かり票」(記載情報は、デモ用に作成したデータ)。紹介を受けた医療機関では、データ票とバーコードを読み取れば、検査・画像情報をダウンロードできる。 木村氏は、新設点数について、「紹介する側、紹介を受ける側の双方で算定できることが特徴」と評価。その上で...
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