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AIによる診療支援、「医師が最終決定、責任負う」

レポート 2017年3月7日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は3月7日の「保健医療分野におけるAI活用推進懇談会」(座長:間野博行・国立がん研究センター研究所長)で、AI(人工知能)による診療支援と医師の判断との関係性について、現状ではAIが単独で診断確定や治療方針の決定を行うことはできず、AIの推測結果には誤りがあり得ることから、「最終的な意思決定は医師が行い、その責任は医師が負う」という整理案を提示。その前提として、医師へのAIについての教育を行い、安全性を確保することが必要だとした。同懇談会の構成員からは、厚労省の案を支持する意見があった一方、反対意見は出なかったという。 さらに厚労省は、AIを用いた製品のうち、使用目的から提供形態等から「医療機器に該当するもの」については、医薬品医療機器法に基づき、承認審査などを行い、安全性、有効性を確保する案も提示。医療機器に該当するか否かは、「治療方針等の決定への関与」と「リスクの大きさ」の2軸から判断、いずれも大きいものを対象とする方針。例として、「放射線治療のシミュレーション等を行い、治療計画を提案するプログラム」「凝固因子製剤など、投与に注意を要する薬剤の動態解析を行い、投与方針の決...