認知症診断、かかりつけ医向け手引き公開
レポート
2017年3月9日 (木)
軸丸靖子(m3.com編集)
日本医師会は、3月12日の改正道路交通法施行を前に、『かかりつけ医向け認知症高齢者の運転免許更新に関する診断書作成の手引き』を作成・発行した。免許更新に際して認知症が疑われる高齢者の診断書作成を求められた場合の、かかりつけ医としての対応をまとめたもので、診断書作成のフローチャートや改正法のポイント、各種書式、診断書の具体的な記載例と留意点などを収載している。 日医常任理事の鈴木邦彦氏は3月8日の記者会見で、「認知症の診断では、認知機能や心身機能、生活状況などを長く診ていて、家族からの情報も把握しているかかりつけ医の役割は極めて大きい」と強調。改正法施行後は診断書作成対象者数が激増すると見込まれるが、認知症の診断書作成は難しいため、「医師会として無理に書いてくれというものではないが、書ける先生が書く場合にこの『手引き』を使っていただければ」と説明した。 手引きは法施行を前に急ぎ作成したもので、3月1日付で発行した。既に、日医ホームページでダウンロードできる(こちら)。今後は、法施行後に明らかになる現場の課題について日医が警察庁・厚生労働省と協議し、改訂を重ねていくという。 診断書作成のフ...
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