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医療事故等の警察届出、2年連続2ケタにとどまる

レポート 2017年3月11日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

警察庁のまとめで、2016年1年間に、医療事故などとして警察に届出等が行われたのは68件で、2年連続で2ケタに留まったことが明らかになった。2015年は65件で、41件の1999年以来、16年ぶりに2ケタとなり、厚生労働省の「死亡診断書記入マニュアル」の改訂で、医師法21条に基づく警察への届出に関する理解が進んだことが要因として考えられた(『医療事故等の警察届出、2015年は前年から半減』を参照)。2016年の年別送致数は43件で、ピーク時の半数弱。 届出等件数の内訳は、「被害関係者等」が19件(2015年比5件増)、「医療関係者等」が45件(同比2件減)、「その他」が4件(2015年と同じ)。 2016年の届出等件数の68件のうち、2016年末までに、業務上過失致死傷等事件として送致されたのは2件。年別送致数(届出等の時期に関わらず、2016年1年間に送致・送付された件数)は43件(2015年と同じ)。ただし、届出等の時期をさかのぼると、2007年に届出されたものが1件あるなど、捜査等に時間を要するケースが見られる。 2000年以降の年別送致数の傾向を見ると、2000年の24件から増...