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2年目の研修医、塩崎厚労相に新専門医制度で要望

レポート 2017年3月13日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

福島県の南相馬市立総合病院の初期研修2年目の山本佳奈氏は3月12日、同県いわき市で、塩崎恭久厚労相と面談し、新専門医制度について、基幹病院と連携病院の在り方や、研修施設と研修期間を設定する研修プログラム制を見直すことなど、計3点について改善するよう要望した。 山本氏はかねてから新専門医制度、特に産婦人科専門医養成の在り方について問題提起しており、この日の会談実現につながった(『「基幹施設は大学が基本」が招く産科医療の危機』を参照)。山本氏によると、面談の際に手渡した資料のうち、基幹病院である福島県立医科大学は、産婦人科常勤医18人で、2015年度の年間分年数は499件であるのに対し、南相馬市立総合病院は常勤医1人で、200件超の分娩に対応しているが、連携施設にはなれないとの訴えに、塩崎厚労相は特に関心を示したという。面談は、いわき市での塩崎厚労相の所要の前に行われたが、20分程度だったため、山本氏は今後改めて機会を捉え、塩崎厚労相に訴えていく考え。 山本氏は、滋賀医科大学出身。2年間の臨床研修先として、南相馬市立総合病院を選んだ。産婦人科志望で、かつ南相馬市での医療を続けたいと考え、同...