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「医学部1、4年生の留年」、定員増以降に増加

レポート 2017年3月18日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議が実施した「医学生の学力に関するアンケート調査」の結果、2008年度の医学部の入学定員増以降、従来多かった医学部2年生の留年に加え、1年生と4年生の留年も増加している現状が明らかになった。 経年変化を追うことができる、53大学(国立30大学、公立2大学、私立21大学)について、2007年度以前の平均留年者数を100とした場合の2015年度の留年者の割合(入学定員増を補正)を見ると、1年生163.6%、2年生127.9%、3年生103.0%、4年生135.6%、5年生124.4%、6年生103.6%だった。3月16日の同会議の定例記者会見で公表した。 この結果と呼応するように、医学部を6年で卒業する「ストレート卒業」も漸減傾向にある。昨年公表した全80大学に関する『医学教育カリキュラムの現状2015』によると、2007年度入学者は87.2%で、その数年前も87%前後で推移していたが、2008年度入学者は85.4%。2009年度入学者は84.2%だった。 同会議「医学生の学力に関する検討ワーキンググループ」座長の福島統氏は、「医学部入学定員増以降、入試の偏差値はむしろ...