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大学勤務医の満足度、大学院生と助教で低く

レポート 2017年3月19日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議が実施した「大学病院勤務医のキャリアデベロップメントに関する意識と実態調査」の結果、「仕事のやりがい」や「職場の居心地や雰囲気」などの満足度や、「次世代の教育をする機会」を重要視する傾向は、講師以上の医師の方が、大学院生や助教よりも高いなど、職位別で仕事に対する意識に差が見られることが明らかとなった。一方で、これらの意識は男性医師と女性医師との間で、明らかな差は認められなかった。男女とも、「博士号取得」よりも「専門医資格の取得・維持」を重要視する医師が多いことも示された。 3月16日の定例記者会見で結果を説明した、同会議の「男女共同参画推進委員会」委員長の相原道子氏は、「近年女性医師の割合は増加しているが、米国でも職掌に関して男女の格差が存在することが示唆されている。日本での実態を明らかにし、性別に関わらず働きやすい心理的支援や必要な外的構造を探ることが調査の目的だった」と説明。その上で、「当初の予想とは異なり、男性医師と女性医師では、仕事に対する意識や満足度には差が見られなかった。大学病院勤務医は、教育、研究、臨床で多忙だが、(育児などについて)しっかりとしたサ...