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「スタッフ教育」は医師のため - 坂根みち子・坂根Mクリニック院長◆Vol.3

スペシャル企画 2017年4月2日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――スキルが高い看護師や医療クラークはどのように採用、トレーニングするのでしょうか。循環器系の医療機関の勤務経験を重視されるのですか。 開業前に、私と同じ病院で働いていた看護師もいますが、循環器のスペシャリストではありません。OJTでのトレーニングを今でも続けています。 例えば、ACSの患者さんが来た時には、「この人、もっと早く送れたんじゃないか」などと、皆で必ず振り返りをします。必要に応じて、医療クラークも呼んで、「連携が足りなかったのか」などと検討を重ね、次に生かすのです。「ドア・トゥー・ドア(Door to Door」を短くするためにはどうしたらいいかを常に考えています。 個々のスタッフの力量不足が問題になる場合には、個別に指導します。「なぜ、このような問診をしたのか」「なぜ、この検査をしなかったのか」など、必ず一対一でやり取りして、フィードバックします。そんなことを、何度も何度も繰り返しながら、トレーニングして、レベルアップを図っています。 医療クラークをはじめとする事務職員にも同様に、厳しい姿勢で臨んでいます。カルテは公文書であり、訴訟になった時に備えるためにも、過不足なく、...