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子育て時代は非常勤医、「不安と葛藤」- 坂根みち子・坂根Mクリニック院長◆Vol.4

スペシャル企画 2017年4月8日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――では、改めて先生が開業されるまでの経歴をお教えください。 私が筑波大を卒業したのは、1988年3月です。筑波大は当時、既に今の臨床研修制度の先駆けのような研修制度で運営していました。 “ナンバー科”ではなく、臓器別診療科で、ジュニアレジデント、シニアレジデント、チーフレジデントとして、それぞれ2年ずつ研修する体制でした。 最初のジュニアレジデントの2年間は、ほぼ全科で研修。フリーに選べる半年間があり、私は麻酔科と小児外科を選び、小児外科では簡単なオペの執刀などもしていました。その次のシニアレジデントの2年間は、自分の専門と決めていた循環器内科を中心に、一般病院でも研修する体制です。学生時代は外科をやりたいと考えましたが、結婚して子どもを持つと、やはり外科を続けるのは難しいと思い、全身管理もやり、救急もあるという点で、外科に比較的近い循環器内科を選んだのです。 卒後4年目には整形外科医の夫と結婚し、まもなく第1子を妊娠しました。内科認定医を既に取得しており、チーフレジデントに進み、循環器専門医を取得するか、大学院に進学するかを検討しましたが、最初の子どもでもあり、フルで臨床を続けるの...