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臨床研修「外科と精神科も必修に」、四病協が要望予定

レポート 2017年3月22日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

四病院団体協議会は3月22日の総合部会で、2020年度に見直し予定の臨床研修制度について、外科と精神科を必修科目に入れるよう、厚生労働省に対し、要望する方針を決定した。3月中にも提出予定。臨床研修制度は、2004年度の制度開始当初は、必修は、外科と精神科も含め、計7科目だったが、2010年度から内科、救急、地域医療の3科目のみとなった。 同部会後に会見した、日本精神科病院協会会長の山崎學氏は、同要望を出す経緯について、新専門医制度で19番目の基本領域の専門医として位置付けられる総合診療専門医の研修において、外科を入れるか否かの議論がきっかけだったと説明。 総合診療専門医の研修プログラムは、現時点では、内科1年、救急3カ月、小児科3カ月に加え、総合診療の研修を18カ月以上を基本として検討されており、外科研修の扱いが焦点になっている。四病協では、「初期の臨床研修の選択科目で、外科を選んでいない場合には、外科研修をした方がいいという意見だった。内科中心の診療をしていても、外科の患者が来る可能性があり、その際のトリアージができないと困ると思う」(山崎会長)との意見。さらに「そもそも臨床研修にお...