1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「かかりつけ医の普及と定着、日医の最大課題」、横倉会長

「かかりつけ医の普及と定着、日医の最大課題」、横倉会長

レポート 2017年3月26日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会の横倉義武会長は3月26日の第139回日医臨時代議員会の冒頭挨拶で、かかりつけ医機能の評価を高め、普及と定着を図っていくことが、「日医を挙げて取り組むべき、最大の課題」として、2018年度の診療報酬改定での評価を求めていくとともに、2016年度から開始した、かかりつけ医機能研修制度の充実を図っていく方針を表明した。日本専門医機構が検討を進める新専門医制度はあくまで学術的な評価であり、かかりつけ医は地域医療を支える存在であり、両者は「明確に分けて捉えている」とも強調。 さらに政府が進める働き方改革との関連では、医師は生涯学習を続けていく立場であり、応招義務を課せられていることから、医師の残業規制は法施行後5年間猶予し、その間に勤務環境改善に向けた検討を行うという内容が、政府の「働き方改革実現会議」が今月末までにまとめる「働き方改革実行計画」に盛り込まれる予定だ。 医師の偏在対策についても触れ、「政府内での議論の進め方も含め、大変危惧している」として、日医内に「医師の団体の在り方検討委員会」を設置したことを説明。諸問題の解決に必要な医師の団体の在り方などについての報告書が、間もな...