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「物から人に財源移転を」、横倉会長

レポート 2017年3月27日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は3月26日の第139回日医臨時代議員会で、2018年度診療報酬改定に向けて、「物から人への財源調整、アベノミクスの成果を社会保障の財源に使う」ことを求めていく方針を表明、6月の「骨太の方針」、12月の予算編成がそれぞれ節目になるとし、政治への働きかけも必要であることから、各医師への協力を求めた。 日本医師会会長の横倉義武氏 横倉会長はまず、消費税率の8%から10%への引き上げが延期されたことを挙げ、「極めて厳しい状況の中で、さまざまな活動をせざるを得ない。特に2018年度は診療報酬と介護報酬の同時改定であり、地域包括ケアを何としてでも作り上げなければ、高齢化が進む我が国の将来はないのではないか、というくらいの危機感を持っている」との認識を説明。 その上で、6月に「経済財政運営と改革の基本方針2017」(骨太方針)が決まることから、「その前に、しっかりと対応をしていかないといけない。ゴールデンウイークをはさみ、関係の政治家には医療界全体の意見として申し入れしていくために、今、準備を始めているところ」とした。さらに12月20日頃には次年度の予算編成が決まることか...