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「受診時定額負担、かかりつけ医普及に水差す」、松本常任理事

レポート 2017年3月27日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会常任理事の松本吉郎氏は、3月26日の第139回日医臨時代議員会で、かかりつけ医以外を受診した場合の「受診時定額負担」について、「導入されれば、かかりつけ医の普及に水を差すことになり、今後の医療提供に重大な影響を及ぼす」とし、反対していくことを表明した。 一方で、厳しい財政状況を鑑み、2016年度診療報酬改定で導入された、特定機能病院などの大病院に紹介状なく受診した場合の定額負担については、その対象要件や負担額の検討も必要とし、「それにより生じた財源を地域連携の推進やかかりつけ医の評価に充てていくことも一考に値するのではないか」と提案した。さらに受診時定額負担の前に、社会保障の理念に基づき、応能負担の議論を進めていくべきことも主張していく方針を説明した。 2016年末から2017年末に結論先送り 受診時定額負担について質したのは、北海道代議員の今眞人氏。2017年末までに社会保障審議会医療保険部会で、「かかりつけ医の普及の観点から、かかりつけ医以外を受診した場合における定額負担を導入すること」について、結論を得ることとなっていることを踏まえ、日医の考えを質すとともに、「どのよう...