1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 岩手県知事が緊急メッセージ、医師偏在対策の議論停滞を受け

岩手県知事が緊急メッセージ、医師偏在対策の議論停滞を受け

レポート 2017年3月28日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

医師地域偏在対策に関する議論が進んでいなことを受けて、岩手県の達増拓也知事はこのほど、緊急メッセージと提言「地域医療基本法(仮称)の制定で医師の地域偏在の解消を ~地域医療の未来、そして日本の医療の未来を守るために~」を公表した。提言は3月9日付け。 提言では厚生労働省の医師需給分科会や「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」の議論が停滞していることを指摘しつつ、「地域医療、そして日本の医療の未来を守るためには、一刻も早く具体的な医師偏在対策を実現すべきであり、グランドデザインとしての基本法を制定することが不可欠である」と訴えている。特設ウェブサイトで掲載し、ウェブ広告などを通じて一般向けにピーアールしている。 岩手県は2009年度から「地域医療再生のためには、国を挙げた総合的な政策が必要である」として、自県の医師確保対策に留まらず医療政策提言などを行っている。2011年度に公表した地域医療基本法(仮称)の草案では、関係者の責務を下記のように記載している。 国:地域医療再生に関する施策を策定し実施する義務を負う 地方公共団体:地域特性に応じた施策を策定し実施...