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「医師は労働者か、抜本的議論を」横倉会長

レポート 2017年3月30日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は3月29日の定例記者会見で、政府の「働き方改革実行計画」で医師の罰則付き時間外労働の上限規制は5年間猶予されたことについて、「医師の雇用を労働基準法で規律することが妥当なのか。新たに設置される検討会でも日医が議論をリードしてきたい」と述べた。また、働き方の問題は医療界の全ての問題に関連するとして、議論が止まっている厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会」の「医師需給分科会」に対して、「早く動かしてもらわないと議論の場がない」と訴えた。 会見の冒頭、横倉会長は以下のように述べた。 「医師については罰則付き上限規制の施行後5年間の猶予をいただき、2年間を目処に、質の高い新たな医療現場の働き方の実現を目指す方策を検討することになった。地域医療に混乱を来すことなく、円滑に新制度を導入するための具体策が検討される。この機会にそもそも医師の雇用を労働基準法で規律することが妥当なのかについても抜本的に考えていきたい。 この度の議論で多くの患者や国民から『医師が労働者であることは違和感がある』と言葉をいただいた。正直申し上げて、私も『労働者』と言われると少し違和感がある。...