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群大、不正請求で病院と医師3人に行政措置

レポート 2017年3月31日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部附属病院は3月31日、診療請求の不正・不当請求があったとして厚生労働省関東信越厚生局から、病院と医師1人に「戒告」、医師2人に「注意」の行政措置を受けたと発表した。処分は3月29日付け。厚生局の監査で指摘されたのは計342件で、内訳は不正請求65件、不当請求277件。金額は8000万円5495円だった。病院は今後、2010年4月から2015年3月までの5年間の診療報酬について再点検をし、返還額を確定した上で保険者へ返還する。 3人の医師に対しては、聞き取りなどを行ったが「故意」はなかったという。行政措置を受けた医師が、一連の腹腔鏡手術事故を起こした医師かどうかは明らかにしていない。 同一の執刀医(既に退職)による腹腔鏡手術で死亡事例が続いた問題では、複数の手術で不正請求が判明している。保険適用外の手術が含まれていたことを受け、厚労省が健康保険法に基づき監査していた。監査は2015年4月から2017年1月までに17日間実施され、対象となった期間は2010年4月から2015年3月までの5年間。 指摘された不正請求の内容は、下記の5項目。 (1)手術 ・腹腔鏡を使用した肝臓手術...