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「先生に寄せる信頼が雲散霧消しますよ」【連載小説「朔風」第50回】

火曜日、金曜日に更新

2017年4月21日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]伊藤事務長の有無を言わせぬ態度に、健太朗は押し負けそうになった。「院長先生はなんと仰っているのですか?村田議員たちが視察と称して、医療行為の現場に口を出すことを承知なさっているんですか?」とりあえずそう抗弁すると、事務長はわざとらしく困惑した顔つきになった。「いや、彼らの視察は突然のことで、まだ院長には連絡していません」「だったら、先ず院長先生に連絡して承諾をとってください。万事はそれからです」「それは、そうですが……」「仮に院長先生が視察を受け入れても、当の患者さんたちに...

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