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脳卒中・運動器の維持期リハ、焦点は介護保険移行

レポート 2017年4月19日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

2018年度の診療報酬と介護報酬の同時改定に向けて、厚生労働省は4月19日、「医療と介護の連携に関する意見交換」の第2回を開催、「リハビリテーション」と「関係者・関係機関の調整・連携」の二つのテーマについて議論した(資料は、厚労省のホームページ)。本意見交換は、3月22日に続き、2回目(『看取りの問題「意思に反した搬送・救命措置等」』を参照)。 リハビリをめぐっては、急性期での集中的な実施を診療報酬上で評価したり、維持期・生活期を見据えた目標設定の必要性などが指摘された。さらに医療保険と介護保険の両方で作成するリハビリの実施計画書の作成が二度手間にならず効率的に運用できるよう、可能な限り共通化することを求める意見も多かった。 これらについては異論がなかったが、委員の間で意見が分かれたのは、脳卒中と運動器の維持期リハビリの介護保険への移行の問題。標準的算定日数(脳卒中リハビリは180日、運動器リハビリは150日)を超過した要介護被保険者等については、2017年度末を期限に、医療保険から介護保険に移行することになっている。健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、「同時改定なので、移行を進める...